後発白内障に対するYAG(ヤグ)レーザー
白内障手術を以前したが、最近手術前のようにかすんできた、まぶしい、光が斜めに光るということがありましたら、後発白内障の可能性があります。
後発白内障は白内障手術の際にレンズを支えるために残した後嚢という薄い透明の膜が白く濁ってきた状態をいいます。
後発白内障はYAG(ヤグ)レーザーで5分程度で簡単に真ん中に孔を開ける事ができ、濁った膜を取り去ることができます。
レーザー後しばらく飛ばした膜がみえることがあります。
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網膜光凝固(レーザー)とは
網膜裂孔や糖尿病網膜症、網膜所脈分枝閉塞症などに網膜光凝固を行う場合があります。網膜裂孔では孔の縁が引っ張られ網膜が浮かない様に周囲の網膜とその下の脈絡膜を剥がれないように癒着をつくります。
糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症が進行してくると毛細血管が閉塞してきてしまい無血管野という網膜に血流が届かない部分ができます。その部分を放置すると新生血管が発生し、増殖膜による牽引性網膜剥離、硝子体出血などをおこします。そのため無血管野が多いときには網膜光凝固(レーザー)を行い、無血管野をつぶしていきます。
網膜光凝固の必要な症例
造影剤で中心から外れた部分が造影剤がまったく届かず、血管以外黒く抜けてみえます。中心部は比較的正常に近いので自分ではおかしくないようにみえるのですが、気づかないうちに悪化している症例です。こういう症例では網膜光凝固しておき、網膜を間引きしておく方が失明から遠ざかります。
網膜光凝固装置PASCAL
当院には新時代の網膜光凝固装置PASCALを備えています。PASCALは一度に多数のレーザーを照射できるので施術時間を大幅に短縮できます。また、短時間高出力設定でレーザーを照射することにより患者さんの疼痛軽減が図れます。
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翼状片は、紫外線を良く浴びる人(例えば野外での作業が多い方)の黒目の内側から結膜(白目)増殖して入って来る病気です。
翼状片が黒目に侵入してくると、乱視が増えたり、視力低下をおこすので、ある程度の所で手術をして取り除きます。
ただ再発の多い病気なので、小さい内はむやみにとらずおいておき、手術する場合には自己遊離弁移植で再増殖を抑制したり、薬で再発を抑えたりして手術をしています。
時間は20分ぐらいで日帰り手術となります。
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黄斑浮腫に対する抗VEGF療法(ルセンテイス®、アイリーア®)
網膜静脈分枝閉塞症、網膜中心静脈閉塞症による黄斑浮腫、強度近視による脈絡膜新生血管などに対し抗VEGF薬を硝子体注射をすることにより黄斑浮腫を改善することができます。ただ効能があるのが数ヶ月なので、注射を繰り返さざるを得ない症例もあります。注射は一瞬ですが、準備は白内障手術のように厳重に感染を起こさないように行っています。
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霰粒腫とは、まぶたにできるしこりの事で、まぶたの縁にあるマイボーム腺という油をだす管に脂肪や細菌が増殖したりして膨らむことにより起こります。
腫瘤が小さければ、点眼薬で様子みていると小さくなりますが、大きければ手術で取る場合があります。手術は10分から20分程度で局所麻酔の日帰り手術です。
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結膜弛緩症とは、白眼の表面の結膜が加齢でたるんでいるために様々な症状を起こしている疾患です。主な症状は涙が出る、異物感、目が乾く、目が重たい感じがする、などです。
手術は局所麻酔の注射をしてから弛緩した結膜を器具でつまみ、電池式焼灼器で焼いて、たるみを治します。一般的な弛緩結膜を切除して縫合する方法では手術時間が30分~1時間ほどかかりますが、当院眼科センター長の松本が開発した焼灼する方法だと5分~10分で結膜を切除せずに治療できます。
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